マイグレーションツールの起動

マイグレーションツールは GUI もしくは コマンドライン・モードで実行することができます。

Solaris または Linux 上でマイグレーションツールを起動する

Solaris または Linux 上でマイグレーションツールを機動するには:

  • マイグレーションツールを GUI モードで起動するには、シェルプロンプトから以下のようにコマンドを実行します。
% <INSTALL_DIR>/bin/asmigrate.sh -u
  • コマンドラインモードでツールを起動する場合は以下のように実行してください:
% <INSTALL_DIR>/bin/asmigrate.sh -c -S sourceserver -t targetdirectory -T targetserver <OPERAND>

 もしくは以下のとおり。

% <INSTALL_DIR>/bin/asmigrate.sh -c -S sourceserver -s sourcedirectory-t targetdirectory -T targetserver

マイグレーションツールのコマンドライン・オプションのセクションには、ツールの利用時に必要となるパラメータに関する情報が記載されています。

Windows 上でマイグレーションツールを起動する

Windows 上でマイグレーションツールを実行するには:

 DOS のコマンドウィンドウ(※訳者注:コマンド・プロンプト)を開き、アプリケーションサーバをインストールしたディレクトリ配下の bin ディレクトリへ移動します。マイグレーションツールを GUI モードで起動する場合は、DOSプロンプト上から以下のようにコマンドを実行してください。

C:> asmigrate.cmd -u

 また、マイグレーションツールをコマンドラインモードで起動する場合は以下のようにします:

C:> asmigrate.cmd -S sourceserver -t targetdirectory -T targetserver <OPERAND>

 あるいは、次のようにコマンドを実行してください。

C:> asmigrate.cmd -c -S sourceserver -s sourcedirectory-t targetdirectory -T targetserver

マイグレーションツールのコマンドラインオプション

asmigrate コマンドの構文は以下の通りです。

asmigrate 必須パラメータ [任意のパラメータ] [オペランド]
asmigrate 
  [-h | --help ] 
  [-v | --version ] 
  ( (-c | --commandline) | (-u | --ui) )
  [-q | --quiet ] 
  [-d | --debug ]
  [-s | --sourcedirectory source_directory] 
  [-S | --sourceserversource_application_server] 
  [-t | --targetdirectory target_directory] 
  [-T | --targetserver target_application_server] 
  [-n | --scan-native-apis-only ] 
  [-p | --scan-packages package_list]
  [-j | --java2db create-tables=true, drop-tables=true, db-vendor-name=dbVendorName] 
  [-m | --migrate-cmp comment-pk-modifiers=true, overwriteconflicting-accessors=true] 
  [-f | --file-filter all-files=true, html-files=true, java-files=true, jsp-files=true, xml-files=true, archive-files=true] 
  [-a | --append-logs ]
  [operands]

{{必須パラメータ}}には以下のいずれかを指定する必要があります:

  • u|-ui
     マイグレーションツールをグラフィカル・ユーザ・インタフェース( GUI )モードで起動します。このパラメータと同時に他のパラメータを指定することはできません。
  • c|-commandline
     マイグレーションツールをコマンドラインモードで起動します。以下のいずれかのパラメータを合わせて指定する必要があります。
  • S|-sourceserver
     マイグレートするアプリケーションが配備されている、移行元のアプリケーションサーバを指定します。指定できるサーバには次のようなものがあります:
  • wl51: WebLogic Application Server 5.1
  • wl60: WebLogic Application Server 6.0
  • wl61: WebLogic Application Server 6.1
  • wl81: Weblogic Application Server 8.1
  • as65: Sun ONE Application Server 6.5
  • as70: Sun ONE Application Server 7.0
  • ws40: WebSphere Application Server 4.0
  • ws50: Websphere Application Server 5.1
  • ri13: JavaTMÖ 2 Platform Enterprise Edition 1.3
  • ri14: JavaTMÖ 2 Platform Enterprise Edition 1.4
  • jb30: JBoss Application Server 3.0
  • tc41: Tomcat Application Server 4.1
  • t|-targetdirectory
     マイグレート後のアプリケーションを格納する、出力先のディレクトリを指定します。
  • T|-targetserver
     アプリケーションのマイグレート先となるアプリケーションサーバを指定します。 {{TARGETSERVER_DESIGNATOR}}と Sun Java System Application Server を指定可能です。

((optional_parameters)) には、以下より一つ以上を指定できます:

  • h|-help
     マイグレーションツール起動時に指定可能な実行時引数を表示する。
  • v|-version
     マイグレーションツールのバージョンを表示する。
  • q|-quiet
     マイグレーションツールを非出力モードで起動する。
  • d|-debug
     マイグレーションツールをデバッグモードで起動する。
  • s|-sourcedirectory
     マイグレート、または走査対象となるソースコードが格納されているディレクトリを指定する。
  • n|-scan-native-apis-only
     ソースコードを走査し、アプリケーションサーバ固有の API が存在するかどうかを確認する。
  • p|-scan-packages
     走査対象の Java パッケージをカンマ区切りのリストで指定。
  • j|-java2db
      sun-cmp-mapping.xml ファイルの作成を行わず、オプション引数を sun-ejb-jar.xml ファイルに挿入する。

 オプション引数は以下の通り:

  • create-tables: true を指定した場合(デフォルト)、デプロイ時にテーブルを作成する。 false を指定した場合はテーブルは作成されない。
  • drop-tables: true を指定した場合(デフォルト)、配備解除時にテーブルを削除する。 false を指定した場合はテーブルは削除されない。
  • db-vendor-name: マイグレートするアプリケーション のデータベース・ベンダー名を指定。サポートされるベンダー: Oracle 、 Sybase 、 DB2 、 Generic SQL92 、 JavaDB 、 MSSQL
  • m|-migrate-cmp
     1.1 対応の CMP があれば 2.0 にマイグレートする。オプション引数は以下の通り:
  • overwrite-conflicting-accessors: true を指定した場合(デフォルト)、競合するアクセサは上書きされる。 false を指定した場合、アクセサは上書きされない。
  • comment-pk-modifiers: true を指定した場合(デフォルト)、プライマリ・キーのsetterはコメントアウトされる。 false を指定した場合、プライマリ・キーのsetterはコメントアウトされない。
  • f|-file-filter
    マイグレートするファイルのタイプを選択する。オプション引数は以下の通り:
  • all-files: true を指定した場合(デフォルト)、すべてのタイプのファイルをマイグレートする
  • html-files: true を指定した場合(デフォルト)、 HTML ファイルをマイグレートする。
  • java-files: true を指定した場合(デフォルト)、 Java ファイルをマイグレートする。
  • jsp-files: true を指定した場合(デフォルト)、 JSP ファイルをマイグレートする。
  • archive-files: true を指定した場合(デフォルト)、 JAR/EAR/WAR/RAR ファイルをマイグレートする。
  • a|-append-logs
    このオプションが指定された場合、既存のまたは以前のログの末尾にログを追加出力する(上書きは行わない)。オプションを指定しない場合は以前のログを上書きする。
  • operand
     マイグレート対象となるカーかイブファイル (JAR/EAR/WAR/RAR) を特定する。

コマンドライン実行例s

以下のコマンドは Java EE のアーカイブ( EAR ファイル)をマイグレートします。ソースディレクトリは特定せず、アーカイブへのパス名をオペランドに指定している点に注意してください。

asmigrate.sh -c --sourceserver as65
--targetdirectory /d4/ias6.5/out
--targetserver __TARGETSERVER_DESIGNATOR_CMD__ /d2/apps/HelloWorld.ear

以下のコマンドは Java EE アプリケーションのソースコードをマイグレートします。ソースディレクトリが指定され、オペランドにファイル名は指定されていない点に注意して下さい。

asmigrate.cmd -c --sourcedirectory
/d2/apps/helloWorld/src
--sourceserver as65 --targetdirectory /d4/ias6.5/out --targetserver
__TARGETSERVER_DESIGNATOR_CMD__

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日本語翻訳: Kana. Kotake

英文 (翻訳したバージョン: 4)